GブレイカーのSpecNote

日々の雑記とメモ。スペックがわかるほど量を書いてませんがね。

機動戦士ガンダムUC EP7「虹の彼方に」 感想

 第一話の感想を書いたのが2010/03/01。四年ですか。長かったなぁ。ブログの記述フォーマットが変わったので見返すと全然改行してないから読みにくいな。結局EP2以降は感想書かなかったけど。せっかくなので最初と最後くらいは書いておきます。
 でも、本当に長かったかと訊かれればそうでもないか。実写版トランスフォーマーなんて二年に一回で三部作だったし。まぁ今度新シリーズ始まるけど。

 さてさて、EP7。映像は凄いんですが、まぁ僕はここまで盛り上がってるガンダム作品で、しかも劇場公開前提のOVAならこれくらいはやるだろうと踏んでいたので、特別に言うことは無し。これについてはEP1の時も思ってたことだしね。サンライズクオリティを信頼しております。
 あー、でもバウの合体シーン。あれはカッコ悪ィよw ZZのときもああだったんだっけ? ネオジオングは、せっかくシナンジュ積んでるのに、分離して戦うというのが無いのが残念すぎたけど、まぁ話の流れ的にいいや。

 お話としては、落としどころとしてはこんなもんかなぁと。私的にはガンダムUCはバナージくんのお話としてずっと見てきたので、EP4と5でもう完結してるよねーっていうのが本音です。ぶっちゃけEP6の内容は大半がいらねーだろと思ってたし。EP7の前半をEP6にして良かったんじゃないのって。
 まぁそんな感じで、身も蓋もないことを言うとEP5〜6はつまなかったんですよね。話を引っ張ってるはずのリディがファビョってる理由が分からないからまるで感情移入できないし、ジンネマンもマリーダ助けた時点で話は終わってるのに、なにグダグダEP6まで引っ張ってんだよと思って、正直怒り心頭だった。EP4までお話を全力で楽しんでただけにガッカリ。
 
 そんなわけで、やっとこさラプラスの箱の謎が解けてスッキリしたのですが、うん、予想通り。ここまで引っ張るほどの秘密じゃない。わかってたけど。どうせ大したことないだろ、わかったところでどうしようもないんだろ、ってのは見えてた。世界の真実なんてそんなもん。ガンダムはそういう話じゃないからね。

 だからフロンタル。てめーの理屈が大したことないのも分かってた。ララァの「時が見える」を体感させる映像は凄い。あの表現は面白い。でもな、「始まりと終わりが見えたから絶望しました」「どんなに人が頑張っても宇宙はどうせ変わらないんで絶望しました」って、そんなミクロの話とマクロの話をいっしょくたにされてもねぇ!? 失笑もんですよ。EP6でミネバにボロクソ言われて当然ですよ。そんなシャアのダメな部分の、小物っぽいところまで真似せんでもw
 ガッカリだ。おまえには本当ガッカリだ。シャアの魂を受け継いでたんだか、亡霊だかなんだか知らんが、おまえ自身の感情はどこにあるねん、と。器? 文字通りにやる馬鹿がいるか。
 俺がシャアに対してずっと思ってたことを、おまえにも言ってやる。
カッコ悪い! 本当カッコ悪い! 死んでもカッコ悪いなシャアは!!
(私は「シャアが好きだ」と言う人は信用しますが、「シャアがカッコいい」とか言う人は絶対信用しないことにしています(笑))
 
 んー、私はシャアは死んだと思ってたクチだから成仏する話にしてくれたのはまぁ良いんだけど、でもアムロはなぁ。まぁシャアを成仏させられるのはアムロしかいないと思うけどさ。
 わかるんだけどさ、でもやっぱりアムロは『行方不明』にしておいてほしかったんだよねぇー。いや、あくまでイメージですよとか、思念の話ですよとかフォローできるけど……とか考えてたら、

 そこで次回予告のオリジンですよ。「青い瞳のキャスバル

 シャアはもう満足したんじゃなかったのかよ!!(爆笑)

 おまえはお笑い芸人か! いい加減にしろよwwwそりゃアムロもキレるわwww と僕が今回一番楽しかったのは、シャアがいつものシャアだったことでした。いやぁ、私は本当に彼が大好きです。あのどうしようもないところが人間らしくてね。いや、オリジンの部分はネタで言ってますけどw
 今後も彼の動向に注目していきたいものです。やっぱり最高だなシャアは。いや、本当に好きなんですって。

 さて、もう少し真面目に話をするか。ラプラスの箱の謎がわからなくて、リディに感情移入できず長い間イライライライラしていたのですが、これでやっと納得したと言うか、腑に落ちたので、ちょっと見直してこようかと思います。まぁ理由が分かったとしても、おまえなぁ!と言いたくなりますけど。
 それだけに、彼がガッツを取り戻してくれたときはスッキリしました。死ななくて良かった。コロニーレーザーを受け止める時にバナージの光を見て、リディの光の色も変わったときは、ちょっと拳を握りこみましたよ。あれはロニのときのオマージュというか対比だね(ビーム(レーザー)を三枚のバリアで阻止)。やっぱり信じる奴には報われてほしいですからね。

 個人的にはアルベルトさんの心理描写をもうちょっと時間割いてほしかったかなぁって思います。マリーダに助けてもらってから肩入れしてるのはわかるんだけど、ちょっと薄くてもったいない。まぁ片思いの女相手一人に空回りしてるところはリディと同じなんで、そこがバンシィを彼に与えた理由だったのかなと思いもするけど。
 でも、やたら感情の起伏が激しかった割には、最後急激に悟りきったような顔をしてマーサおばさんに語りかけるのは、なんだかなぁって思いはした(汗) 真面目に、賢●タイムか?と思ったくらい。
 まぁあの、親父についていけなくておばさんに期待してた、ってところは面白いと思うんですよね。アルベルトは期待と信頼を寄せていて、最後はちゃんとマーサおばさんもそこは理解してくれたという。

 お話部分で気になったのはこんなとこかな。バナージくんには、うん。よくがんばったな、お疲れさん、とだけ。それ以上は無粋でしょう。
 あー、そういやアンジェロはどうするんだろ。憑き物が落ちてくれればいいけど。個人的には、オットー艦長がこれからどうなるのか気になる。いや、特に何もないだろうけどさ。あのオッサンも良い艦長に成長したよね。
 ブルーディスティニー好きとしては「ミナカ・ユンカース」の名前が出たのが笑えた。やはり福井はBDを忘れていなかったか(笑)。(福井晴敏は小説版BDで解説を担当している。おそらくNT-Dの元ネタはEXAMと思われる。EP7のコラムでも触れてる「NTを否定したガンダム作品」とはこれのことを指すのではないだろうか)


 まぁせっかくなのでMS関連にもちょっと触れときましょうか。

 前情報とか一切見ないで楽むという方法を取っていたので、MSはグスタフ・カールとギガンだけ分かりませんでしたが、後は全部わかりました。EWACジェガンがオリジナルかどうか、ちょっと自信が持てなかったくらい。MSの復習をしなくなって随分経つけど、宇宙世紀ならまだ対応できた。良かった(笑)

 クシャトリヤにファンネルミサイル?入ってたのも、閃光のハサウェイが好きな身からすると嬉しかったけど、実はちょっと複雑。というのも、ガンダムUCOVAが始まった当初、メディアではやたら「F91への繋がりが〜」とか、そんなことばかり強調していて、閃光のハサウェイやF90は無視かいと思ってたんで、ここに来て「閃光のハサウェイへも繋げますよ!」みたいなアピールしてた時は正直笑止千万だったんですけどね。
 まぁ外伝だからとか言われればそうだけど、MSVとか散々出して売りにしてたし、掌返しは来るだろうと思ってはいたけどさ。あとEP6でシナンジュが「バズーカを使う理由が〜」とか強調してたのもアホ臭かったんで、見え見えでしたが。(EP6はそこしか戦闘シーン入れられないから宣伝したいだけだなって臭いがプンプンだった)

 個人的なこだわりを言わせてもらうと、「ガンダムUCという作品」の視点からシルヴァ・バレト――というか、ガンダム顔を出してほしくなかったなぁというのがあります。ガンダムUC単独の世界観で言えばガンダムユニコーン(とバンシィ)だけで、そこに意味があるんだから。
 シルヴァ・バレトガンダムUCのMSVだから分かるんだけどね。あと頭首を守る腹心の部下だからガンダム顔っていうフォローもできるけど。なんか……うーん……っていう。

 まぁそんなわけで、どうもガンダムUCのMS関連にはEP4のMSVラッシュも含めてなんか嫌だなぁって感じることが多かったです。遊びとかサービスって感じがしなかったので。まぁ個人のこだわりの範囲ですんで、あまり気にしないようにしてますけど。
 今まで“奇跡”として表現してきたオカルトパワーも大々的に「そういうもの」として組み込んだのも、なんか賛否が割れそうですね。今までもあくまで個人の範囲で留め続けてきたものなので……サイコフレームアクシズの件は、シリーズの最後の最後にという、本当に特別な意味があったと思うので。
 まぁだからこそ外伝たるOVAシリーズなんでしょうけどね。だから私自身としては、本人たちが「サイコフィールドを使う」とか言っちゃうのはアレだと思いますが、まぁ納得はしています。ネオジオング武装破壊アタックはなんだかなって感じですけど。

 
 というわけで、機動戦士ガンダムUCの感想でした。四年間楽しかったです。ありがとう!!(^^)v