東方茨歌仙 第3巻 感想
第1巻感想:http://d.hatena.ne.jp/g-breaker/20110627#p2
第2巻感想:http://d.hatena.ne.jp/g-breaker/20120328#p3
今回の購入特典はアニメイトにしました。例によって青娥が特典になるチャンスは今回しかなさそうだからです。特装版の表紙にはこまっちゃんがいるというレア感はあるのですが、統一感や流れを考えると通常版の早苗ちゃんの表紙も欲しかったなーと思ったり。でも3巻に早苗の出番はないのであった……。
画像は特装版に付属する華扇ちゃんフィギュア。サイズは儚月抄の限定版に付属した鈴仙&てゐより大きめですね。ケースに入らんではないか。買ってこないとなぁ。デキはこのサイズにしては相変わらずのクオリティですね。製作は今回もコトブキヤさんでしたっけ?
では感想です。
爆笑した。ホフゴブリン回で、裸の小さなおっさんが仕事探して町中ウロウロしてるコマがシュールすぎて笑った。東方の原作でこんなに笑ったの初めてだ。その他にも河童がサバゲーただしチャンバラ、みたいなふざけた部分や、最後は必ず霊夢が間違った方向にアクセル全開になる“キレオチ”とか、華扇ちゃんも霊夢たちに感化されたのか最近ノリノリで、神霊廟あたりからギャグテイストが強くなってきてる気がする。大好きです。
お話としてはやっぱり、紫さんが久しぶりに登場するホフゴブリン回。死神や仙人関連が明かされる青娥回あたりが設定面やストーリー的に見せ場が多いのでおもしろい。核心の部分にも触れてるしね。ホフゴブリンのキャラも良い。
紫の、妖怪の賢者としての不気味さ、気持ち悪さがよく出てたのが印象的。「ス・パ・イ」のコマとか怪しさ抜群。最近の東方は妖怪連中の胡散臭さが薄くなってたことに気付いたね。たまんねぇ。そして「こう見えてもね ホフゴブリンは〜」のコマの紫さん可愛すぎ。服装アレンジも可愛すぎ。たまんねぇ。フィギュアとか出せばいいんじゃないですかね(チラッ
青娥回は小町が久しぶりに登場したり、死神の新設定が登場したり、1ページ1コマがあったり、霊夢がピリピリしてたりと、ゲームに近い雰囲気が少し出てて引き締まる。
他にも咲夜がさり気なく登場したり、小さいコマで鈴仙が鳥獣伎楽の二人に話かけていたり(?)、先代巫女の話題が出たり、外の世界の話が出たりとサービスの多いのが特徴の第三巻でした。
でも一番のお気に入りは霊夢が大騒ぎする山童回かな。ちょっとミステリっぽい雰囲気もあり、霊夢の感情と表情が七面相のようにコロコロと変わるのが見どころ。発砲事件という今までとはちょっと違う意味での緊張感のある話だけに、茨歌仙ではいつもどこかおちゃらけてる霊夢も危機感が出ていて、それだけ事の重大さが伝わる。
そして、博麗の巫女は人里では対妖怪専門の警察のような役回りであることが描写されたり、事件が二転三転したりとますますミステリっぽい。
その一方、人間同士の争いかも…という話が出ると、途端に弱ってしまうところが実は大きなポイントだね。叱られてションボリしたりはあっても、得意分野で悩むところは珍しい。やっぱりこういう感情の変化が見えるお話っておもしろい。まぁ最後は華扇がクリアしちゃうわけだけどね。
うん、やっぱり霊夢は良いね。
さていつもなら節目となる東方漫画の3巻ですが、茨歌仙は少なくとも4巻までは続くみたい。なかなか先の展開が見えてこないけど、どうやらZUN氏も着地点に悩んでるのだとか。こっちはとしては長くなる分にはありがたいですけどね。確かにまあネタギレ感が少し漂ってるかな?という気はしました。周囲の設定を引っ張り出して来たりしてたから。まぁやることやってくれればいつ終わってもOKだし、続いてくれてもOKです。いや、ずっとやっていてほしいけど。
今回は特に絵柄が毎回変わってる印象が顕著ですが、個人的にはOK。チャレンジ精神と向上心が見えてよろしい。もともと崩し系の絵柄なのでこういう変化は見てて楽しいね。
第2巻の感想で「事実上、人食い妖怪なんていない」という話をしたけど、今回は「妖怪の食糧」の話が出たのでちょっと自信が無くなったな。まぁ単純に言葉通りに受け取ることもできるんだけど、その後の華扇が考え込むシーンから、やっぱり妖怪の食糧=人間と受け取ることもできる。
紫が出るそういう黒い部分にも突っ込んだ話になるのかなぁと思ったり。今回は他にも魔理沙が大怪我したり、死人が出たと思われる描写があったり(実際は違ったわけだけど)、人間が銃で撃たれたりと、ちょっと今までとは違う部分に触れていてドキッとすることもあったのが3巻のもう一つの特徴でしたね。
そういう部分が少し「迷走してるのかな?」と感じた部分でもありました。まぁ雷獣がいなくても霊夢は超グータラしてましたけどね! なんか本当しょーもない感じが可愛いです。
以上、第3巻の感想でした。
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東方茨歌仙 ~Wild and Horned Hermit. (3) 特装版 (IDコミックス REXコミックス)
- 作者: あずまあや:漫画 ZUN:原作
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- 作者: あずまあや:漫画 ZUN:原作
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