ビブリア古書堂の事件手帖 1・2巻感想
なんだか宣伝に力が入ってるみたいで、気になっていたのでCMを見たのをきっかけに買って読んでみました。結構おもしろかった。
古書店の店長で安楽椅子探偵の篠川栞子と、語り部で書店の店員であるワトスン役(事件を持ってくる役)の五浦大輔の古書を題材にした日常的なミステリ。古書の持ち主の奇行や疑問などの謎を、古書を用いて推理していく「古い本にはそれ自体に物語がある」というお話です。あまり大きな事件性はなく、殺人のような血なま臭い事件は起きません。そういう意味では気楽に読めます。
私はミステリは苦手で、それこそ「うっ」と少し身構えてしまうようなタチの人間ですが、前情報一切なく読むという無謀な行動に出たにも関わらずホイホイ読めたので読みやすい部類だと思います。そのへんは流石、元ラノベ作家というところでしょう(ラノベ云々については次の感想でお話します)。
物語の都合で古書の紹介を毎話簡潔に行ってくれるので、本を読みたいけど国語の授業の堅っ苦しさがトラウマで古典には取っつきにくいという方にオススメしたい。――ようは俺です。二巻の最後に藤子・F・不二雄の漫画が出てくることもあれば、一巻の冒頭にみんなも名前だけはよく知ってる夏目漱石を扱うこともあり、私のような素人には筆者の名前も知らないような本も出てきますので、お手軽に見聞を広げたり、これを機に題材になった本を読んでみようという方には良いのではないかと。(そういう、よその本の宣伝的な意味もあって本屋大賞にノミネートされたんじゃないのか……と邪推してしまうのは、私が既に薄汚い大人な証拠ナノデショウネ'`,、('∀`)'`,、 まぁ書いてる人はそれ自体も目的のひとつになってる気がするけど)
全然関係ない、どうでもいいことで、ファンの方に怒られそうですが、一巻に出てくるホステスさんが僕の脳内で勝手にIKKOさん(オカマ)の声で再生されてしまい、困りました。ホントどうでもいいですね。すいません。
次巻も期待しております。一巻と二巻の間が半年以上空いてるみたいですけど、早めに出してね!
ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
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ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)
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