GブレイカーのSpecNote

日々の雑記とメモ。スペックがわかるほど量を書いてませんがね。

スーパーロボット大戦Z 感想その2

今回は見た目の部分の話で、一応最後。
・シナリオ
ストーリーはα外伝と同じく何でもありな世界観。外伝は僕も好きだったので嬉しい。ただ、地理などがめちゃくちゃになっているので全体像は把握し辛いですね(外伝もそうだったけど)。地理も時間も組織も滅茶苦茶な未曾有の事態でも半年で組織が纏まるほど適応力あるんかいとかツッコミたくなりますが、概ね良い感じです。ストーリーもいつもの使い古した展開を抑えて新しい方面にしようとしているように見えます。ラスボス戦がその集大成ですね。以前OGsの感想を書いたときに、いい加減テンプレになってる言い切り断言型全知全能の黒幕よりも何も見据えてない唯我独尊キャラを出してみてはどうかといいましたが、どうやら制作側も気にしてたようですね。良かったよかった。オリジナルロボ(ていうか敵)も狙いすぎなほどダサイし、変態ばっかだし、アサキムとか厨臭すぎてホント好き放題にやってるなーと思いました。せっちゃんも珍しく幸薄いままの良いキャラでした。ランドはまだやってないから知らないです。基本的にDESTINYを追っかけていったので、いつものスパロボかなーと思いましたが、シン坊が良い方向に動かされていて嬉しかったです(ちゃんとしたブレーキ役がいれば良い子なんですね)。アニメでは強調されていたキラのヒーローっぷりも良い感じに叩きのめしてくれたのでスッキリです(この子もスパロボになるといつもイジられますね)。ちなみに僕はストフリは小隊員にしてました。
話は戻して。ただテキストがあまりよくないですね。ところどころで説明不足、描写不足な部分があり所々で置いてけぼりをくらいました。原作を知らないものでこれをやられるとちんぷんかんぷんです。分岐と合流をすると片方の話はほとんど説明してくれないので、不明なままの流れから話に入ると意味不明でした。最後までやってもエウレカの話がよくわからなかったし(専門用語も多いのにキーワードリンク機能がないし)。ただ、キャラの心象的な描き方はいつもより上手だったと思います。ロボット図鑑・キャラ辞典はなんだか久しぶりにおもしろかったです。主観交じりの解説が笑えました。ただ、名前の読みは全部載せた方がいいです。『檀闘志也』とか『斗牙』は一見で読める人はまずいませんよ。どこで切れば良いのさと。辞典の方でも「名字の『だん』と読む」とか言ってるけど、いや知りたいのは後ろだよ!そっち滅多に出ないし!みたいな。あと仕方ないけどアクエリオンのキャラ名わかんね。読めねーよあれ。最後、翅(ハ)で統一してるからなんとかなるかと思ったら、シリウスもかよ!と。無理を言えば今度からカタカナ表記にしてくれると嬉しいです。
ストーリーのテーマはなんだか最近良く見る「インターネットの弊害」みたいな内容なのかーと思いちょっとがっくり。悪くないけど、ちょっと見飽きた内容です。あとアサキム関連は誉められたもんではないですね。明らかにOG狙いで、話もαから引っ張ってますよアレ。太極ってようはアカシックレコードのこと言いたいんでしょ。鍵がどうとかってのもダークブレインが言ってたし。まぁ戦闘シーンでグランゾンが見えたりするし、シュロウガは魔法陣使って鳥に変形するし、番人云々とか(またイングラムか)、そもそも参加前提なんだろうとは思っていましたけどね。緑川光を使ったのも停滞してる魔装機神関係をどうにかしたいからか、と。OGファンからすれば期待しますけど、Zで見れば意味不明な上に空気でしたよ。最後あっけないし。あ、バルゴラはもう一段階変化がほしかったかなー。個人的には三号機の頭部が好きです。目が赤いのが良いね。

・音
容量対策? 音は電子音が多いようですけど、内臓音源使ってんのかな? 選曲はよくなりましたがあまり好きじゃないかな。でも一番の問題は肝心要のボイスだと思います。バグについては触れませんが、サルファと同じく一部の音が割れてますよ(これもバグなの?)。せっかくの「エルゴ・エンド」も音が割れてるし。

・戦闘アニメーション
先に言っておきます。不快になる方は読まないでください。これは完全に好みの問題で、むしろ今の若い世代にはこの方が受けるんだろうと思います。勝手なことばかり言ってるのは承知です。が、個人のブログなのでここは毒を吐きまくらせていただきますね。






僕はこの手のアニメーションは嫌いです。作画の枚数で演出を誤魔化してる現代のアニメ事情に通ずる感じ。サルファの時から嫌な予感はしていたんですが、的中しました。高画質・高解像の点は大変素晴らしいです。カットインも綺麗で、シャギーも見えにくくなってるし、背景も綺麗で大きくなってるから全体的に美しく見える。ただ、滑らかさを重視するのはロボットとしては僕は間違いだと思ってます。もともとありえない二次元オンリーの物体を動かしてるからこそ、コマを飛ばしたハッタリアクションが生きてくる。けど滑らかさに行くとそれは途端になりをひそめてしまうことになります。速度は遅くなり、『溜め』がないので動きは重くなりがちです。『実際のスピード』と『スピード感』は違うということですね(リアルとリアリティの違いに似てますね)。この点は昨今のCGロボットにも言えることですね。一枚一枚の絵としてはよくても、動画にしてみるとショボく見える、いわゆる「もっさり感」。エフェクトの描き込みや要所要所での絵はとても素晴らしいですが、カメラワークや振動などの演出が全然生きてないように見えます。一部のアニメーションでは誤魔化してねーか?みたいなカメラの移動があります(νガンダムのバズーカやカオスガンダムのクローなど)。もっと簡単に言いましょう。テンポ悪いです。ロボットの動きが滑らかになっているため、動きに人間のような説得力が出ています。だというのにエフェクトや効果音の激しさほど動いてはいない。ここに、音と絵の違和感が存在します。しっかり確実に構えているのに、素早く力強く構えたような音と振動は明らかにおかしいでしょう(ストフリのフルバースト、キンゲのバレットなど)。エフェクトや背景に目もくれずに、ロボットの動きだけに注目してみるとその差がわかりやすいかと思います。
もっとも、SDにしている(元映像と見比べることが間違い)、もともとクロスオーバー作品(統一感を出し、過不足なく均等に魅力を引き出さねばならない)、ハッタリアクションの方は別のチームや作品がやっている(MX、OGsを作ったのはトーセ)、新しいことはやらねば商品にならない、対象に見合った作りにせねばならない、作業量は限られている(ロボット全部で三百以上?)、という宿命があります。逆に言えば僕が気にした部分が全て魅力でもあるわけです。ただ、今回は特にスピード感を重視した参戦作品が多く(DESTINY、オーガスエウレカセブン)、アニメーションにおける今回のテーマはミスマッチだったのでは、と思います。でも例えばスーパーロボットなんかは全体的に良かったと思います。マジンガーの大車輪ロケットパンチなんかは特に(それでもエフェクト過多な気がしますが)。ハッタリという意味では大張アクションが真っ先に挙げられますが……これだけ逆に浮いてるようにも見えます。なぜならこのアニメだけハッタリ分が強めだからです。デザインしてもらったりしたから気を使ってんのか?と邪推してしまいますね。
まぁアニメーション持論についてはこのくらいにして、良かった部分は絵以外にももちろんありますよ。空対地、地対空、爆発はよくやったなの一言に尽きます。作品ごとに爆発を変えたり、崩壊プロセスを見せたりとホントよくやりますね。サルファ以降(ニルファもかな? OGsも含めて)作業の効率化を図ったのかパーツ単位で動かしているようで、爆発のときの崩壊(バンドックの頭が落ちるのがわかりやすい。他にも内側から膨れ上がるように爆発したり)はこれのおかげですね。まぁこれがあるからこそ、滑らかさという方向に行き着いたんだと思いますが。

僕が感じたことをまとめると、
長所
・絵がとても綺麗
・相対位置をアニメーションに反映
・爆発のバリエーションの豊富さ
短所
・テンポが悪い
・スピード感がない
・迫力がない
・即ち爽快感がない

雑感など。エフェクトパーツはもっと使うところを見極めればいいものになりそうです。あとSDにしろガンダムにもカットインが復活してくれたのは嬉しかったです。まぁ違和感はありますけど(笑)。サテライトシステムのリアルサイズはシルエットやパーツだけだけど平気なのかな? 実はあれだけ版権購入してたりして。あ、「ビームコンフューズ」なかったのは残念。てっきりやると思ったのに(劇場版の自分の名前はとっくに好きさ、というカミーユの台詞は入れて欲しかったなぁ)。あとサイコガンダムがなんかきもい。頭はSDらしくデカイのに足がひょろひょろで。νガンダムも同じく何かなぁ。


・まとめ
アニメーションの部分はPVを見たときから解っていましたので、最初はやる気がなかったんですが、それなりに楽しんでやれましたよ。不満もありましたけど、おもしろかったっす。小隊システムが今後どう発展していくのかが気になりますね。あれは二軍が生まれにくいシステムなのでいっぱい使いたいユニットがいる僕にとっては嬉しいです。三体ならそろそろOGにも使えそうですね。ランドルートは少し休んだらやりたいと思います。
前々から決めていたように僕にとって、本作が一応のラストスパロボになります。本家シリーズ(というかPS2?)は基本的買ってきましたが、今後は参戦作品で判断しようと思います。それでも基本的に買わない姿勢です。ただOGはヒュッケバインの頃からのファンなので出れば買います。今回は最初やる気がほとんどなかったのに、せっちゃんが発表されたらやる気が出たので、やっぱり自分はオリジナルが原動力なんだなぁと改めて実感しましたしね。ちょっと距離を置こうかなと。以上、スパロボZの感想でした!