GブレイカーのSpecNote

日々の雑記とメモ。スペックがわかるほど量を書いてませんがね。

フルメタル・パニック! Invisible Victory 第3・4話 感想

■第3話
 メリダ島での戦いがメイン。結構満足のいく話だった。メカも重厚感が出てきた。絵コンテは出渕裕氏だったけど、僕の勝手なイメージではミリタリーが得意な人なので、そこなのかなと。まぁ戦闘ばっかなんで特に言うことは無いんだけどね。
 クルツが外して、スペックが特攻かけて、次で仕留めるというのは結構アツイんだけど、やっぱどこか淡々とした印象がありますね。ベヘモスのパイロット、モブでいいから描写がないと盛り上がらんな。小説だと三人称書きの一人称視点で進むから気にならないんだけどね。映像としては物足りないかな。
 
 
■第4話
 そしてアーバレストが敗れる話。僕、レーバよりアーバレストの方が好きなんだけどね。まぁ合計3クールも主役機として張ったんだから、活躍期間はむしろ十分なんだけどね。
 
 でも内容は結構不満なのでタラタラ書かせてもらいます。
 
 やはり少なくとも、もう一話ほしいね(^_^;) 一期は文庫本一冊を5〜6話かけてたから、さすがに長すぎねぇ?とは思うけど、そのぶん溜めがしっかりしてた。四期はまだダイジェスト感がある。あの台詞ほしかったなー、こういう描写ほしかったなーと。テンポがちと早いから見やすいけど、物足りない。
 レナードとかなめの件はTSR見ろってことだけど、IVだけで見てるとライバルキャラとしては薄いんだよね。何かほしかったなぁと。キャラクターの感情描写がもっとほしい。キョーコやオノDに台詞がもっとほしかった。てか掴みかかるところまでやらんのかい。原作では挿絵まであったのに。ハムスターの話ほしかったよ。
 
 バトルに関しては原作からしてそうではあるけど、アーバレストも最後の戦いなので原作より盛ってほしかったかな。特にベリアルの異常性が出てる、ショットキャノンの弾丸を掴んで投げ返す、は再現してほしかった。内蔵火器だけじゃなぁ。空飛ぶのも宗介が驚いたりしないもんだから、サラッとやってるしね。しかもその後、M9がスゲー長い距離をフワッとジャンプしてるもんだから……。
 BGMもSEも弱いから引き込まれにくいのかなーとか思います。ロボットモノらしいハッタリさが足りない。ASが建物の上に飛び乗っても大丈夫なくらい軽いのは知ってるけど、宗介の目の前にアーバレストが来た時に、画面揺らしても良いんじゃないの? 着地の時に埃くらい舞っても良いんじゃないの? エフェクトも足りない感じ。(まぁこの辺はベリアル登場後はやってたから、恐らく人手が足りないんだろうな…)
 1話から思ってたことだけど、いくつかのシーンで「過去作をしっかり見て研究してれば、手数が足りなくても、同じカット数で印象的な絵作りができたのでは?」とどうしても思ってしまう。大御所連れてくれば必ずしも良い仕事するわけじゃねーぞ、最低限を保証してくれるものであって、最後の一押しは作品への愛情だぞ、と。
 それとも、想像よりもっと切迫してるのか? 延期してるくらいだしなぁ、とは思うけれど。まぁそれはそれ。
 
 不満です。最後まで付き合うけどこの先少し心配です。
 
 あ、かなめの描写は変わってましたね。前回の神社のシーンからだけど。あれがあるから追い詰められてる感あったんだけど、IVだけで見たら積み重ねが無い分、こっちの方がまぁ自然かなと。流れとしては良い改変だったかなと。
 
 

シュタインズ・ゲート ゼロ 第3・4話 感想

 感想メモは作ってたんだけど、清書に時間がかかってしまった。
 
■第3話
 オカリンがアマデウス上に再現された紅莉栖をどんどん錯覚していってしまい、目を覚ませ!と(メンタル的に)ブッ叩かれる話。
 
 いあー…紅莉栖がいないのが辛い。(三回目) アプリ嫁と話し続け、告白しそうにまでなる男。順調におかしい人になっています。でもわかるよ! スゲーわかるよっ!
『マイフォーク』が岡部を救ったこともあったな。2018年現在は無きラジ館を見ると嫌でも思い出すねぇ。そりゃ意識するよね。
 ここでふと思うのだけど、このシュタインズゲートというアニメのお話はリアルでは何年も前に終わったんだけど、シュタゲゼロのように作中で時間が経過した、というのは現実とリンクしていて、とても感情移入しやすい設計になっている気がする。僕自身、あーそうそう、こうだったと思い出しながら見ているから。まさにアニメ版が好きだった人間にはジャストヒットする見事な設計のように思う。
 
 アマデウスは自身をどう認識しているのかが気になる。紅莉栖はあくまで人格の一つのようなものでアマデウス自身はいるのか。
 人と同じようなものだから、セキュリティ性能も高いという。つまり他人を疑うことができるということだ。疑うことができるということは信頼関係を作れるということでもある。
 やはり岡部と紅莉栖(アマデウス)は信頼関係を構築していくのだろう。
 
 だが岡部は紅莉栖の死から逃げて忘れようとした人間だ。アマデウスが語るように、人間の記憶は「忘却」されることで「物語」が構築される。どういう意味かは調べてないので知らないが、「物語」とは記憶を思い出しやすいように、記憶にない部分や思い出した際の矛盾、他人に説明するときの不都合、他人と共有した経験に対する認識の差異など、様々な部分に不明瞭な点が出てしまうので細部を勝手に補完してしまい「物語」を構築してしまう、ということなのだろう。これが行われると精確性が失われ、忘却される――ということなのではないだろうか。
 
 しかしアマデウスは機械であるが故に完全には人間になれず、「忘却」をできない。岡部は人間だから、忘却も起きる。今はいいが次第にアマデウスとの記憶の差異は大きくなっていき、アマデウスは信頼関係を失う――岡部に対して失望するのではないか? そんなことを考えてしまった。
 
 ところでクリスティーナって呼び方は照れ隠し、ってどっかで聞いたことあるけどアニメではなかったんだっけ? ゼロじゃない方の原作での表現かな? まぁ見事ここにきて回収したのかと少し笑ってしまった。
 
 あー、そうそう。旧テレビシリーズのインタビューで紅莉栖役の今井麻美さんが「男二人(岡部役の宮野真守氏と、ダル役の関智一氏)は現場でアドリブ入れまくって暴れている」と笑っていましたが、
(このへんだったかな? 電撃オンラインさんのインタビュー記事
 URL:http://dengekionline.com/elem/000/000/371/371366/
 今回も多分そうなんだろうな。岡部の合コン話の際にうなだれたときに「うぇぅ」みたいな発音してるんだけど、こういうの。こういう部分がホント大好きで、やっぱりまた聞けると嬉しいね。
  
 *
 
 さて、それはさておき、Mr.ブラウンと綯ちゃんが出てきたりして嬉しかったり。タイムマシンがラジ館の上に置きっぱなしって、大丈夫なのか?と思ってたけどちゃんと説明されたり。(光学迷彩太陽電池か何かで実行してんのか?)
 ラジコンにカメラ付けて飛ばせば――って未来ガジェットの発想そのままのものも出てきたり。結構、ファンを喜ばせてくれる描写が多くて嬉しい。
 
 鈴羽は教授のこと知ってるかな?と思ったけど、そんなことはなかったり。まゆりのHPがゴリゴリ減っていったり。見所満載ですね。
  
 
 
■第4話
 時が動き出す―― 
 
 状況の説明や問題提起などの導入が終わり、ついに話が動きを見せ始めた。
 岡部の記憶に齟齬が現れ始め、鈴羽が人を探していたり、そこにαでは敵対していた萌郁が現れたり――と、事件の臭いがし始めるお話。
 
 岡部とアマデウスの会話には認識の齟齬があり、シュタゲと言ったらリーディングシュタイナー!と思しき何かが発動した兆しを見せたり。しかもアバンとAパート開始でも何かおかしかったり。中鉢博士のニュースが流れたり。プンプン臭うぜ!
 シュタゲといったらやはりこの不気味さなんだよね!
 
 個人的に勝手な想像としては未来視かな?と思ってるのだけど、どうか!?
 まぁ確かに3話ラストの真帆の態度には少し疑問があった。怖い顔して「紅莉栖はもういない」と現実を突きつけたわりに、岡部が崩れ落ちた途端、戸惑ったように心配していた。まぁ不自然な行動ではないのだけれど、クリスマスパーティ後の真帆の態度も少し柔らかくなってるように思う。目の前で岡部がまたアマデウス紅莉栖と話しているのにだ。
 ダイバージェンスメーターはβにはそーいや無いんだったなー。
 
 真帆に関しても少しだけ掘り下げられた。紅莉栖に対しては色々思うところがあったようで、失った悲しみを岡部が共有してくれることで親近感がわいてはいたけど、話してみたりアマデウスとの会話を見たりで、岡部が思った以上に紅莉栖のことを知っていて、少し嫉妬というか寂しいというかそういう感情を持っているのかな?と思った。
 
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 僕の感想では毎度おなじみ紅莉栖のことだが。
 岡部が人探しのためにアマデウス紅莉栖に相談するシーン。今回は些細な台詞ではあるが「で、どうかした?」というのが少し心にグサリと刺さる。
 岡部が紅莉栖に相談する時の彼女の態度はいつも、どっかそっけないというか、鳳凰院の言動に慣れてくると「またくだらないことか?」と、心構えをしつつ違うことを言ってくるかもと思っていたのか、興味無いけどー…というよな素振りで、それでも話は聞いてくれる。頬杖ついて目を閉じてるような。で、岡部の素っ頓狂な話に「はぁ?」と言うのがお約束だった。
 この二人はそれを繰り返していた関係だったなぁと思い出して
 紅莉栖がいないのが辛い。(四回目) 
 
 アニメで言っていたかどうかは忘れたが、紅莉栖の周りには父親も含めてプライドの高いのが多く、彼らを論破してしまう知性を持つが故に疎まれているように感じていた――とは紅莉栖の弁だ(だったように思う)。
 だからこそ気後れせず何度も挑んできて、自由に発想する岡部を、学問に携わる人として好いていたのだろう。紅莉栖はその才知ゆえに孤独だったが、岡部の優しさに救われていたということだ。
 その孤独はアマデウスの中の紅莉栖も同じなのかもしれない。少なくともアマデウスは岡部に笑いかけるくらいには気を許している(警戒していない)。信頼関係が築かれているということだ。
 
 加えて、岡部の人探しを手伝おうとするシーン。
 やはりアマデウスは自由にネット環境にアクセスできるのか。膨大な知識を得て一気に成長するって話になるぞ……と思いつつ、岡部は彼女の提案を保留にした。
 恐らくだが岡部は知的好奇心上では、やってみろと言いたかっただろうと思う。だがαでの経験から、うかつなことはできないと考えている。知的好奇心が世界線漂流を起こしたからだ。
 そんな岡部の心情は知らずとも、アマデウス紅莉栖は「岡部の判断に任せる」と言い切った。好奇心旺盛な牧瀬紅莉栖なら、勝手にやっててもおかしくはなさそうだが……これが牧瀬紅莉栖をエミュレートした結果の気遣いなのか、それともアマデウスはあくまで機械でありAI、人間の使う道具である、という自己認識の差なのか。
 やはりアマデウスは自身というものをどう考えているのか、が僕は気になる。
 
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 今回はダルと鈴羽の関係もピックアップされていた。
 ダルが積極的に他人と関わろうとするシーンは、実は今まであまり無かったのだが、今回はそれがあったのが新鮮と感じつつ、ちょっと違和感があり「ダルってこんなやつだっけ?」と不安になった。直前に未来の妻をデートに誘うか悩んでる、というのもあったから。
 最後にオチがあって、安心した。いやまぁ、ダルはダルで優しいやつなんだけどさ。欲望に忠実なところが無いと少し不安になるね。
 
 桐生萌郁に椎名篝。不穏な空気がワクワクさせてくれるぜ。来週も楽しみ!