GブレイカーのSpecNote

日々の雑記とメモ。スペックがわかるほど量を書いてませんがね。

今日のニュース

世界最高齢の日本人女性が死去 中国ネット「わが国には130歳が・・・」

記事URL:
 https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e4%b8%96%e7%95%8c%e6%9c%80%e9%ab%98%e9%bd%a2%e3%81%ae%e6%97%a5%e6%9c%ac%e4%ba%ba%e5%a5%b3%e6%80%a7%e3%81%8c%e6%ad%bb%e5%8e%bb-%e4%b8%ad%e5%9b%bd%e3%83%8d%e3%83%83%e3%83%88%e3%80%8c%e3%82%8f%e3%81%8c%e5%9b%bd%e3%81%ab%e3%81%af%ef%bc%91%ef%bc%93%ef%bc%90%e6%ad%b3%e3%81%8c%e3%83%bb%e3%83%bb%e3%83%bb%e3%80%8d/ar-AAwgzfT#page=2
 
 たまにニュースになってた田島ナビさん。117歳か……ここまで長生きしたいかと訊かれたら「わからない」としか言えない。今の自分なら「生きたくない」と言うかもしれないが、例えば80歳過ぎたあたりではそう思ってないかもしれない。
 
 1900年生まれということは第一次世界大戦(1914年/オーストリア皇太子暗殺)より前。二次大戦が終わる頃(1945年)には普通の人間の半生を生きたことになる。
 僕の祖父母は明治生まれだが、それより10歳以上も上だ。祖母はあと数年で100歳というところで亡くなった。
 2017年の時点で160人の子孫がいたそうだ。茶化すのでもなく真面目に、わからんとしか言えない。旦那さんも95歳まで生きたとのことで……すごすぎて、すごいとしか感想を持てない。想像を絶する、筆舌にしがたいとはこのことだ。
 
 中国は世界人口第一位で多民族国家自治区もいくつもあるから、戸籍も無い人もいるかもしれない。
 こんな生き方はかなり特殊な例にあたるだろうが、そこまで生きた人がいるなら自分の悩みなど小せぇ小せぇと思ってしまうものだ。子供の頃から人の死に触れてきた僕にとって死は抗えない絶対的なものだが、だからこそ田島さんからは圧倒的な生を感じてしまう。
 
 ご冥福をお祈りしますというのは相応しくないように思う。
 田島さん、すごくがんばりましたね。あなたは誰よりもしっかり生きました。お疲れ様でした。
 

シドニアの騎士 再視聴 解説まじりの感想

 HDDに保存されたまま放置されていたシドニアの騎士の第二期をそろそろ消そうと思って、一話を見直したら我慢できなくて一期の第一話からまるまる見直すことにした。
 やっぱおもしろかった。

 
 簡単に解説。
 TVアニメシリーズ『シドニアの騎士』はキャラもロボも3Dで表現されたフル3Dアニメーション。正確には背景は手描きのものもあり、完全ではないがまぁそう言っても良いだろう。
 弐瓶勉が漫画原作を執筆したド直球のSF作品で、謎の宇宙生物「ガウナ(奇居子と書く)」に地球を滅ぼされ、人類が太陽系を脱出してから1000年。超巨大宇宙船「シドニア」の内部で世代を重ね新天地を求めながら銀河をさまよう人類の生き残りは、人型ロボット兵器「衛人(もりと)」を駆ってガウナの追撃を防ぐ――というお話。原作は2015年11月に完結。
  
 主人公・谷風長道(たにかぜながて)はその「衛人」の操縦士として訓練を受けた純粋な心を持つ若者。生まれてから祖父とだけ接し、シドニア地下でひたすら訓練に明け暮れた生活をしていたが、食料が尽きたため地上に出たところを保護される。そして正規の操縦士となり、戦いを通して「シドニアの騎士」として成長していく。
 
 ナガテは地下で孤独に暮らし続けたため、見るもの全てが新鮮に映り視聴者としても感情移入しやすい。フル3Dで表現されたキャラクターは、生き物というよりどこか機械的な印象を受けるが、ハードSFの体裁をとる本作ではそこが逆にマッチしている。
 この世界ではクローン技術だとか、人体改造だとか、そういったものが当たり前のように出てくるので、SFに抵抗感のある人は単純にナガテの視点で物語を追い続け、彼の感情を素直に受け止めて見ていけば良いだろう。
 もっとも、このナガテも骨折が簡単に自然回復してしまう・天才的な操縦能力を持つなど、なかなか特異な存在なのだが――序盤はサラッと流されるので、そのまま流しておけばいいと思う。見て行けばそのうち大体わかる。
 
 1〜4話は世界観の説明でナガテが敵であるガウナを倒すところまでが描かれ、人との交流は控えめ。序盤は見せ場重視なことや、世界観説明のための情報量も多く、加えてナガテが少しボーっとした性格なことや、人間関係の構築がスムーズにいかないこともあってか結構淡々としている。そのへんは少し退屈で入り込みにくさはあるかもしれない。「いつおもしろくなるの?」と思っても仕方ない。だが、個人的にオススメしたいのがその直後の5話である。
 
 メインヒロインを務める――と言っていいのだろうか……――星白閑(ほしじろしずか)とのじっくりとした交流が描かれ、キャラクター部分が掘り下げられドラマが始まる。また、世界観の最も基本的な部分の説明もあり、わかりやすく整理してくれる。この作品が持つ独特の静かな雰囲気と特徴的なテンポが、逆にゆっくりしっかり認識させられ、どのように見れば良いのかわからせてくれる。この話まで見れば、シドニアの騎士がどういう話か大体わかるだろう。
 そして6〜7話の衝撃の展開が一気に視聴者を作品の中へと引きこんでくれる。
 
 SFはその特殊な世界観から説明にどうしても時間がかかってしまい、話が動くまで退屈に感じてしまうこともある。ハリウッドのSF映画ですら最初の30分は登場人物と世界観の紹介だ。だがその準備さえ終わってしまえば、必ずどこかで一気にグッと引き込んで離さなくなるのがSFの最大の特徴だ。そこまで是非とも見てほしいものだ。それでも合わないなら、合わないと考えて良い。
 
 ロボットアクションとしては宇宙空間での戦うことが大半を占めるため、背景は基本真っ黒。そのためロボットが白いおかげでシルエットはわかりやすいものの、彩りは若干大人しめの地味な印象を受けるかもしれない。そんな中で猛スピードで動いたり、一部分が強烈に光ったりするもんだから、慣れてない人にはちょっと見にくいかもしれない。
 戦闘方法も基本はビームを撃つ、槍で撃つの二つ。機関銃やミサイル、後にライフルも出てくるが、バラエティ豊かとは言い難い。ロボットアニメというよりは、やはりSFアニメとして見た方がガッカリしないですむかもしれない。
 無論そんな中で新兵器が出てきたり、分析して戦い方を変えたり、ガウナならではの特殊な攻略法が出たりと、戦術的なバリエーションは多い。少しずつ強化されていく衛人も楽しさの一つなので、こちらもロボットものというよりは「メカもの」と言った方が適切だ。
 SFというと小難しくめんどくさい印象もあるが、結構バカバカしいシーンやギャグも多く、個性的な作品と受け止めた方が手っ取り早い。シュールとも言う。
 
 3D表現を用いているため表現のクォリティは終始安定しているが、部分部分どうしても安っぽい表現になってしまうところは否めない。だが本作のシュールさや独特さに貢献しているようにも思うので、それはそれとして楽しんでほしい。
 キャラクターも変わり者が多く、色々ぶっ飛んでいる作品なので、クセどころかアクが強いと感じて疲れてしまうかもしれないが、恋愛描写がわりと多めなのでいっそキャラクター間の交流を重点的に見て、バトルなんかはフーン…程度で見ていればいいと思う。気が向いたら「衛人カッケェー」くらい言えば十分だ。スペースラブコメとして見てもおもしろい。
 ……まぁそんなあっさり許してくれるほどシドニアのバトルシーンは甘くないがね。すぐ謎をぶっ込んでくるからね。ヒロインの存在がとにかく曲者だから。
 
 興味が湧いたら是非見てみてはいかがろうか。
 少なくとも最近の迷走しすぎてどうしようもないオリジナルロボットアニメよりはずっと見応えがあるように思う。
 
  
 (解説ココマデ)
 
 
 以下感想。ネタバレあり。
 
 何度見てもやっぱ5話が良い。久しぶりだったので今回は真面目に見たが、作業しながらバックで流してるとすごく心地いい雰囲気になれる。
 いくら話が進んでも星白の存在は大きく、ナガテがいくらイザナやツムギと仲良くなっても脳裏にチラついてしまう。いやまぁツムギは当たり前かもしれないけど。
 二期最終話の戦いはやはりどこか辛いものがある。星白ともっと一緒にいるシーンが見たかったなぁと何度も思ってしまう。ナガテからすればほんの二週間ほどの関係だったんだけどね。それでも視聴者の僕としては凄く印象に残っている好きなキャラクターだ。
 
 再確認したことだが何気に戦闘シーンが多いというのも驚く。メリハリばっちし。毎回敵の戦術も違うしシドニアもただの船じゃなくて立派な戦力になってるしね。
 それだけに二期終盤手前の、男女・女・人外に挟まれるラブコメシーンは見てると「俺何のアニメ見てたんだっけ…」となってしまう(苦笑) これは本放送時にも思って少しぐったりした。今回もやっぱりなった。いやもちろん面白いんだけどね。第九惑星戦役とかタイトルにあるけど、第九惑星がほとんど出てこねぇw もうちょっとバランス考えてほしかったかな。原作からしてそうなのかもしれんけど、読んでないからわからん。
 
 あとは最終話で、キスシーンで毒々しい赤い花が咲いて、直後に花の形で陣形組んだ一八式の青い光がナガテを救うとか何か意味深というか対比になってるなとか。けっこう所々こういう対比演出があって、気付けるとオイシイ。
 コックピット内で星白モドキBを抱っこして、ロボットが星白モドキAを抱っこして、とか。
  
 俺行くよ。継衛に乗る――(谷風長道)
 
 テレビシリーズ最終盤の台詞。衛る者を継ぐ、というここに来て主役ロボットの名前を回収。良い台詞で締めましたね。第一期ではOPとして使われたエンディングテーマ「シドニア」も歌詞もバッチリ合い、良い終わり方でした。
 
 再びガウナの襲来に、先頭でシドニアを飛び出したナガテの乗る継衛。
「谷風班、四機掌位!」
「了解!」
 というお約束の流れが最高に気持ちよかったです。手を繋ぐ、一緒に行くって良いですね。
 
 アニメの続きはやらないのかなーと思うけど、少なくともゴジラが終わるまでは無いんだろうな。