GブレイカーのSpecNote

日々の雑記とメモ。スペックがわかるほど量を書いてませんがね。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 感想(仮?)

 まだ色々考え中…というか、クールダウン中なので暫定的に。
 
 加持さんどこいった(´;ω;`)
 
 こういうときこそ、優しく諭してくれるあなたの出番だろう……。
 
 ぶっちゃけ、「これ夢落ち?」とか思った。話が全体的に胡散臭い。シンジくんもそこまで揺さぶられるだろうか?という疑問が頭から離れなかった。世界の崩壊っぷりをまざまざと視聴者に見せてくれたら、もう少しシンジくんの気持ちに賛同できたのだけど、ちょっと時間が足りてない気がする。本来の尺じゃないって意味で。これディレクターカットされたシーン絶対あるだろ。もう少しタフな子になったかなと思ったのだけど……でもインタビュー見てると本当っぽいんだよなぁ。
 そんなふうに思ったこともあって、最初の感想はシンジくんに対しイライラしてた、ってのが大半。「おまえがやったんだ」って言葉を真に受けすぎというか、14歳の少年が目を覚ましたら世界が崩壊してた、お前のせいだ、なんて現実感なさ過ぎて把握できないし、信じられないと思う。シンジくんにはそんな記憶ないし、世界が崩壊していく様をまじまじと見てたわけじゃないんだから。だから違和感があって仕方なかったよ。周りの連中の態度も色々混ざってて判断しにくいし、誰も本当のことを言ってないように見える(たまに嘘も言ってない、みたいな話もあって叙述トリック臭がする)。
 まぁ初見は絶対振り回されるから仕方ないんだろうけどね。周囲の心理描写も徹底的に排除しているし、どこを見ていけばいいか不安なんだよね。次見るときはもう少し冷静になろうと思う。
 
 もちろん見どころはたくさんあると思う。
 世界観を思い切って変えてきたところは評価できる。こういう話は大歓迎。つーか、やっと「新しいエヴァ」を見れた!って気持ちが強い。破までは基本TVシリーズをなぞっていたからね。少しずつ新しいことをやっていたのは分かったんだけど、完全に満足していたわけではなかった。だから新しいエヴァの世界を見れて本当に嬉しい。
 
 それでもオマージュみたいのはある。
 今回は24話と旧劇場版の26話に相当するのかな。(25話相当の話は破のときの予告でやっただけですっとばしてる?) 前回まででTVシリーズ〜旧劇場版までの流れは全部やったのかな、と思っていたんだけどね。最後に初号機がサードインパクトを起こしかけたけど、Mark.06が止めて旧劇場版までのエピソードは消化、って流れだと。
 ってわけで、カヲルくんとの絡みが半分、最悪な状況を回避するための戦いが半分。こう書くとやっぱり24〜26話か。
 今回のレイとの出会いの仕方も最初のレイとの出会いとのオマージュかな。裸。
 ミサトさんはガラッと変わっちゃった印象だけど、根っこは優しいままで、シンジくんの味方のお姉さんのまんまだよね。爆弾のスイッチを押せないシーンが入ってて良かったよ。あれがなかったら確信できなかった。言下に「もうどこにも行くな」って必死に叫んでる気がしたね。立場上そうとしか振る舞えないんだろうな。
 
 アスカも厳しくはなってるけど、よくよく見ると全然変わってなくて、むしろラストのシンジの手を握って歩き出すシーンの構図は、旧劇場版のシンジの手を引くミサトとほとんど同じだったね。ちょっと感動した。あ、立場が変わっただけなんだなって。
 14年ぶりに会ったシンジが何も変わってなくて、安心してるのと同時に頭にきてるんだろうなぁ。自分とか世界が変わったこととか、いつまでたっても帰ってこなかったこととか、色々ごちゃまぜになって。
 思い返してみるとエヴァ越しとはいえ、色々振り回されて頭にきてるシンジに殴られて冷静になったんだろうか(笑)。
 けれど序盤に助けてくれたことと、3号機事件のことを対比で出して「また助けてくれないの?」と本音を言ってくれたのが良かったね。ここらへんは旧劇場版に繋がってる気もするけど、まぁそこは置いておこう。この「誰かを助ける」って部分がシンジにとってのお話の核になるのかな。
 つまり結局のところ、厳しくなっただけで優しい面倒見の良いところとか、シンジへの信頼感とかは失ってないんだよね。
 マリ(コネ眼鏡w)とのコンビネーションも今回唯一と言っていいライトなノリがあっておもしろかったね。
 
 思い返してみると、みんなイライラしているなw シンジ、ミサト、アスカは思い通りに行かなくて、本音を伝えることもできなくて、互いにフラストレーションをぶつけてる感じ。で、最後はエヴァでの殴り合いになる。アスカの言葉を借りるなら、全員ガキだとw
 そういう意味じゃ、私がイライラしていたのは間違ってのかもしれないな。あ、冬月も呆れてたねw シンジとの会話は新鮮だし、ある意味一番シンジと絡んでほしい人でもあったよね。
 
 
 さて、ストーリー部分についてちょっと思ったこと……というか、整理しておきたいこと。上にも書いたように、胡散臭いんだよね全体的に。
 ゲンドウとゼーレは相変わらず何やってるかわからないし、まぁ多分今回は、というかカヲルのMark.06介入からサードインパクト、そして今回のフォースってのは多分ゲンドウがゼーレを潰すためのものなんだろうな。で、次回が対ゲンドウ戦になるのかな。
 
 時間的に考えると、
 「破」ラストのアレが「ニアサードインパクト」。この時点では、今回のフォースインパクト同様、ガフの扉が開いただけですぐに閉じて終了。周囲に小規模な破壊をまき散らしだけ。
  ↓
 これをきっかけに、ゼーレの「サードインパクト」の計画が本格的にスタート。
 空白の14年。マジモンの「サードインパクト」が発生。
 リリスが覚醒したり、インフィニティズとかいうエヴァもどき?が大量に登場したり、月(あれは白き月なのかな?)が変化したり、ADAMSとかいうのが現れたり、世界が赤く染まったり、ネルフが分裂してヴィレが誕生したり、ヴィレがMark.06強奪して無人用に改造してリリス止めたり、一部使徒戦が行われたり、アスカが復帰したり、完全なサードインパクトを阻止したり、覚醒した初号機が何者かの手によって宇宙に持ってかれたり……と、時系列はよくわからんが、このあたりの事件がまとめて起こったと考えるべきかな。
 綾波タイプの初期ロットとかいう言葉があったところを見るに、他にもクローン相当のものがいると考えるべきか。
 そーいや、マリの謎は今回も明かされないままだったな。加持さぁん!どこいったんですかぁー!!
  ↓
 で、今回の序盤、ヴィレによる初号機の奪取作戦。弐号機や八号機の外装の変化やヴィンダーの艤装関連から見て、強奪からシンジ覚醒までしばらく時間が空いたと考えるのが妥当か。
 
 あ、鈴原妹可愛かったね。シンジ(というかエヴァパイロット)に助けてもらったことに恩義を感じているって設定は変わってないのかな。だからシンジに対しても比較的まともな接し方をするよね。このへんの気持ちよさは兄貴譲りなのかな。もうちょっと一緒にいてあげられたら、シンジも冷静になれたかもしれないね。たぶん、本来はシンジへの説明役として仕事をするはずだったんだろう。話を戻そう。
  ↓
 ゼーレの「フォースインパクト計画」がスタート。初号機を奪われたからシンジだけでも取り戻して13号機を覚醒させることで、初号機のかわりにする計画? でもゲンドウは初号機の中にいるユイに会いたいから、これを阻止するのと同時に利用したってところかな。でもゼーレは沈黙してたらしいし……わかんね。
 おい、話せよ親子。そこんとこ何一つ進んでねぇ。
 
 
 とにかく、シンジにとっての武器である初号機が復活しなかったことを考えるに、やはり決戦やカタルシス前のフラストレーション回と考えるのが良いのだろう。旧劇場版のときとは違って、今度はちゃんとシンジを支えてくれる人が周りにたくさんいるから、同じにはならないと思うけど、まぁ何が起こってもエヴァらしいと思うし、次回に期待ですね。
 あ、次回作が「ヱヴァンゲリヲン」ではなく「エヴァンゲリオン」になってたのがポイントだよね、さりげなく。しかも「シン・エヴァンゲリオン劇場版」ってことは、本当に本当の新作って意味――だと良いなぁ。気が向いたら、また感想書く。まぁその前に色々考察されてそうだけどね。
 
 エヴァってのは、新しい話を見るたびに反応に困るアニメなんだ、私にとって。だから好きだし、必死に見るね。