GブレイカーのSpecNote

日々の雑記とメモ。スペックがわかるほど量を書いてませんがね。

PSP版 Steins;Gate その1

PM 06:00
アニメも終わったので原作版シュタインズ・ゲート開始。
ここのところ毎日ラジ館で紅莉栖に会うのを見てる気がするw
「さっき私に何を言おうとしたんですか? すごく悲しそうな顔をして」 
だめ。もう泣きそう。


AM 01:00
色々考えながら読んでるので、あんまり進んでない。というわけで、


牧瀬紅莉栖のタイムマシン講義についての感想



 宇宙ひも理論やワームホール理論を用いて時間移動の話をしてくれた。まぁこの辺はそんなに難しいことを言っていない。ネットでも十分調べられる内容。昔、重力について調べたことがあったからそんなに難しい内容ではなかった。ワームホール理論もニュートンで見たことがあったし。
 ただまぁこれはSFの欠点だけど、やはり説明不足感は否めない。ワームホールが超重力の作用によりすごく狭くなる理由については触れていないし、因果律パラドックスの説明に関しては概念的で具体例がない。これは想像になるけど、恐らく脚本家はちゃんと勉強してるだろうから、説明できると思う。ただワードを食ってしまう上につまらない内容なのだろうと推測する。ちなみに私は因果律の話についてはよく知らない。無知のごくごく直感的な意見を言わせてもらうと、パラドックスは発生しても問題ないんじゃないかなと思う。根拠は何もない。……どうでもいいが、しかし個人的には「エキゾチック物質」なんて単語を使っているんだから、そこは冗談を言ってほしかったところだw 質量がマイナスの物質なんてどうやったら観測できるのか想像もつかない(情報がどのように反射して帰ってくるのか見当もつかない)。エキゾチックは「異国的」とかそういう意味だが、ようするに理屈に異をなす異文化的な、理解しにくいぶっ飛んだモンだと言ってほしかった。まぁ一種の理系ギャグみたいなものだ。
 個人的には「十二番目の理論で否定されるのでは?」「では十三番目の理論に否定されるかもね」という返しがツボだった。見事な皮肉だクリスティーナ。更に余談だが、BTTFファンとしては、やはりネタあって嬉しい。しかしWikipediaにも載ってるけど、ジゴワットってそんなに有名なネタなのかな? 元はDVDのコメンタリーで説明されたんだけど、笑いに包まれるくらい知れ渡っているものなのだろうかw



 科学考証というのは物語にぶっこむと興味がない人や想像できない人は付いてこれない。科学の発祥が哲学であったことから分かるように、科学考察ほどマニアックな代物は無い。SFが衰退してしまった理由はここにあり、思考実験ができれば、おもしろい物語を書けるわけではない。まったく別の才能が必要になる。例えば物語に高い確率で恋愛要素があるように、「曖昧さゆえのわかりやすさ」は必要だ。シュタインズ・ゲートもまたその「わかりやすさ」の法則に則っている。だからこそ面白い。
 これまた個人的だが、十八の娘を煽る老教授の描写が見事だと思った。岡部は(厨二病を使いながらも)真面目に反論したかったようだけど、教師陣というのは基本的に生徒のヤジは茶化しているだけだろうと判断する。実際に渋い顔をしている人間もいることが描写されているのは確認できる。しかし大学の教授クラスになると基本的に何かしらの研究を行う立場なので、ちゃんと話を聞きたい人間ほど――それこそ煽りに聞こえるような言葉で――的確に質問する。そういう質疑応答や議論が好きな人たちなのだ。こういう人たちは分からないなら、分からないと言えばいいと考え、これからも探求していく姿を他人に見せられることを目指す。何よりしどろもどろになって答えが返ってこないことを一番嫌がる。鳳凰院的言葉を用いるなら「知的探究者」だからだ。紅莉栖もまた研究者としてそのように表現されている。そういう意味で、この老教授は見事に場を盛り上げてくれていると言えるだろう。私も大学の研究室にいた頃はプレゼンの練習で似たようなことをしていて苦労はしたが楽しかった記憶があるので、こういう描写は正直に嬉しい。



 話は戻すが、名前と予備知識で十一ある理論の内、八個くらいは見当がつくか、知っているのがあったけど、いくつか聞いたことが無いのもあったな。ゲームが終わった後に調べる必要が出てきたぜ。一番気になるのは最初に出た中性子星論。スーパーロボット大戦のアストラナガンのインフィニティ・シリンダーはこれが原理にあるらしい。中性子は時間に縛られない特性でもあるのだろうか。磁場の影響を受けずに、高重力を発生させられる、あたりが理由かなぁ?