GブレイカーのSpecNote

日々の雑記とメモ。スペックがわかるほど量を書いてませんがね。

賀東招二 フルメタル・パニック! ずっとスタンド・バイ・ミー

ついに終わりましたね。最初のTVシリーズが放映した辺りから追いかけてきたので、かれこれ八年くらいですか? あの頃からたまに出る、程度だったので特に待った気もしなかったけど、振り返ってみると長いものです。賀東招二先生、お疲れ様でした。最後に相応しい内容でした。
上巻では丁寧に各キャラの別れが描かれ、いよいよ戦闘と言うところで終了しましたが、まぁ大体は想像通り――でもなかったかな(笑)。簡単に見ると宗介サイド大勝利!みたいな感じでしたが、意外とテンポ良くレーバテインがやられたり、マオがやられたり、クルーゾーがやられたりでサラッと終わりました。でもレナードサイドもテンポ良く死んでいってあっさり気味。この感じがフルメタらしいですね。個人的にはマデューカスさんが死ぬかどうかが一番気になっていたので、生き残ってくれて嬉しいです。まぁ上巻で死亡フラグ一杯たってたけど、ここまできたら多分やらんだろうなと思っていたので、特には不安もなりませんでしたが……。ここまで来たら、変に落としても仕方ないしね。
ただ不満が無いわけではないです。戦闘シーンの描写はいつも通りの安心な感じでしたが、個人的にはかなめの描写が納得いきませんでした。わざわざ一回『変容』を味わわせることは無かったんじゃないかな。ここまで来たらあんたもう何があっても今までのようにぶち抜くでしょ!と思ったのですが。まぁソフィアの補完だったのかなとも思いますね。それに十八歳の女の子がパッとそんなことを背負えるかと考えると無理だろうし、普通の女子高生が戦場のど真ん中で主張するのも何か違う気がするし。
でも、そこは妙にこだわっても仕方ないかなーと。そんなモヤモヤした感じがして、ちょっと不満です。かなめらしい一言を宗介にバシッと言って欲しかったなぁ。内側でじゃなくて、外側で決着をつけて欲しかったというか……(ソフィアやレナードのキャラクターが分かり辛かったせいもあるのかも)。そういう“ようやくできたいつものやりとり”をしてから日常に帰還した方が僕にはしっくり来ます(安っぽい気もするけど)。最後に賀東先生も言ってるように結局はこの二人のお話なんですしね。ただ最後のシーンがやりたかったんだろうな、とロマンを感じましたからやっぱりあれがベストなのかもしれません。難しい。
あとはテッサの描写がほとんど無かったのも残念かな。上巻でやったし、挟む余地もほとんどないですけど。長編の中盤は彼女が支えてくれていた感じがするので、役目は果たした気がしますが、全体を通してちょっと不遇だったような。世界の秘密を担当している人でもあるので、どうしても難しいんでしょうね。もちろん宗介が何か言ってもダメだし、他の男が何か言うのも違う。だからこれもベストなのでしょう。彼女の近い将来にちょっと明るい話があると良いな、と期待します。
さて、彼らは卒業式を迎えましたが、なんだかんだでしばらくはいつもと同じ短編のようなことをやってんじゃないかと想像できます。同じなんだけど、ちょっと違う……そんな感じで。
さあどうだ! 約束通り、彼女を連れ帰ったぞ!?」これが私にとって全てでしたね。一番聞きたかった言葉なので、満足です。長い間ありがとうございました!