GブレイカーのSpecNote

日々の雑記とメモ。スペックがわかるほど量を書いてませんがね。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』

見てきたよ! パソコンハッピー現象で寝不足なオレだったけど、しっかり初回に突入してきたよ。席が一番前の一番横であまりにも見にくかったけどな! ネタバレあるから気をつけてね。

インパクト重視の怒涛の展開。超おもしれぇ!

とりあえず、第四? 仮面違う? 月? てか5号機とか!などなど、その辺りはエヴァを楽しむ上では欠かせない謎部分なので、とりあえずここでは敢えて言ったり追求したりはしないよ。他のとこでも言ってそうだしね。次の「破」まで個人的に楽しむとしよう。

久々に登場してくれたミサトさんは前より大人っぽくなって(仕方ねーけど)、けどミサトさんで。お姉さんなわけで。満足なのですよ。シンジくんも相変わらずウジウジしてて。でもTV版のものより格段に分かりやすい男の子になってました(時間がないせいもあるんだろうけどね)。入り方は同じだったけど、なんだかキャラクターは現代に沿った感じに変わっていったのが印象的でした。演出が違うだけなのはわかるんだけど。特にシンジやゲンドウなんかが顕著に現れていた。つーか「子供を信じろ」のくだりがオレ的には最高でした。これだけで見た甲斐があった。理由はよくわからないので許して。
お話自体は基本的に変わりなく、流れも知ってる通り。けど、やはり部分的に違う部分もあって、「ああ、懐かしいな」のオンパレード。絵もデジタルになって全体的に現代風なアレンジも。CG導入でモニター画面や使徒もパワーアップ。これは本当に良い変更。ラミエルは「序」のラスボスに相応しくなりました。そしてやっぱりあった次回予告。
なんだこれ。サービスしすぎなんだよ! ヤヴェえよ。本当に面白いよ!!

というわけで、かつてエヴァファンを名乗った人ならば、満足いく内容かと思われます。見たほうがいいですよ!

今回の劇場版を見て、やっぱり僕はエヴァが好きなんだと再認識しました。夏の旧劇場版が終わって、リリースが止まってたビデオシリーズで新カットが追加されて、最終巻を見終わった瞬間、僕の中でエヴァは終わっていました。けど今回の劇場版で完全に復活した! スタッフのその英断に感謝します!! 「破」も非常に楽しみです。その前にもう一回見に行くけどね!
あ、「赤い海の浜辺」とか、彼の「今回も」はニヤリとしました。よからぬことを考えてしまいます(笑)。


で、こっからは更にオレのターン。設定とかは触れないで、メカがメインのコアな話とかを。だって謎とかは他の人もやってるだろうしー。あえて書かなくても、いいかなーみたいな。狭き門、かかってこい!!

まずあらゆる構図。
ほんとにTVシリーズを踏襲。トレースかもしれないけど、全部書き直されてるっぽい。そして構図は全体的に同じ。背景もバンバン新しくなり、書き込み量も増えている。手抜き? 違うね。これは徹底的に楽しんだ人間にニヤリとしてくれと言ってる部分なのさ。スタンスは新作ではなく、あくまで「EVA」なんだよ。TV版のやつが次から次へと頭に浮かびましたよ。「次はあのカットだが、どう変わってるんだ」と常にそれの連続でした。

それは声優の演技も同様で。台詞を頭の中で再生できる人たちには違いが判ったんではないだろうか。とりあえず、三石さんが顕著だよね。指示を飛ばしてるとき、マリューさんにならないよう気をつけたんではないだろうかと勘ぐった(笑)。最初は違和感もあったけど、やっぱりそうだなと思えたのでした。あと立木さん。年齢上がった分、本当に親父らしくなってるかと(笑)。

話は絵に戻るけど、書き込み量がともかく半端ない。特にメカニック関係。そこが売りなんだけども、シャムシエル戦時の武装ビルや、ラミエル戦での囮弾幕。この辺はCGが得意とする「数」の動きが見られていて、ともかく画面が埋め尽くされてて、圧倒的な力を表現してる。戦闘シーンが好きな人はこういうところに目がいくんじゃないかな。中にはCGではなく手書きのものもあったのが嬉しい。完全にCGに頼ると、場面場面でどうしても浮いてしまうところがあるから、僕が望んでいた方式でやってくれたのが嬉しい。砲塔が旋回して展開されるとことかも憎いし、ミサイルトレーラーをたくさんビルに乗せて砲台にしてるところもニヤリとしましたよ。で、もちろん忘れてはいけないのがエヴァ専用の兵装なんだけど、武器はさておき、発進直後のラミエルの攻撃を防御シールドで防いでたね。これはTVシリーズではイスラフェル(二体にわかれるヤツ)戦で使ってたけど、まさにこういうときに使うに限る。デザインもしっかりしてたみたい。輸送台も融解して動かないから爆発ボルトで落とすってのも良い。ただ、その後一番下まで落下するんだろーかとか思ってしまったが、そんなことはなかったみたいだ(笑)。心残りとしては、ヤシマ作戦時に初号機を運搬してた輸送台が、シーンが暗いことと座席の位置の都合でよく見えなかったから、次に見に行ったときはしっかり見たい。

特撮手法は変わらなくて、画面が引きの時は弾道が見えるけど、近いときは直接敵の表面に爆発なり煙なりが出るようになってる。そこでわかりやすいのは、ガトリング砲の射撃シーンだけど、射撃する一方で排莢で車が潰れたりとか憎い演出がされてた。エヴァの全長や重量が長い間明かされていなかったのは、それぞれのカットで迫力をつけるために敢えて制約を外すっていう演出のためなんだけど、その考えは健在。エヴァ自体の演出は巨大感を常に意識している作りになっていて、排莢シーンはまさにそれを現してるね。パレットガンからガトリングに変更したのは見た目のインパクトもあるんだろうし、やっぱりライフルよりはデカイしね。ポジントロンライフルのデザインもインパクト重視ってことなんだろうってのが感じられた。エヴァの発進シーンや輸送シーンで、足元に整備クルーやスタッフがいたことからも演出方針は変わってないのが判る。これはメカアクションに限った話ではないけど、画面を引いてるときは、必ずといって良いほど、手前に何かが置かれてる。例えば主に建物であることが多いけど、時には車だったり人だったりする。こうすることで三次元的な物の見せ方をしてるってことなんだけど、この辺りは確か摩砂雪氏だったかが、得意とするんじゃなかったかな。
脱線するけど、そういえば演出や作画に名前が出ねーなと思ってたけど、監督にいたので納得した。作画に海老川兼武氏がいたことにも驚いた。メカニック作監には本田雄氏がきちんといてくれたので、本当に旧スタッフが戻ってきてたんだなぁと思ったり。

テレビとは違って、演出や作画にゆとりもあるってことなのか、ともかく舞台を広く使っていたのにも目が行った。それはラミエル戦が一番わかるよね。つーかそれがテーマだったのかな、あの戦いは。広く使うことは、時にはスピード感も生んでる。つーか強引に視点を移動させないとわからないし(笑)。ラミエル加粒子砲の軌跡を見せるかのようなカットがスピード感ある。その間にビルが何棟も溶けてるとこも、広さと、ここが都市であるということを感じさせてくれるね。ひょっとしたら、細かいビルの配置とか、まるごと決めちゃったりしたのかもしれないなー。も設定画があるなら見たいね。そういえば、シンジくんが放浪してるとき、道路が倒壊していたり、EVA専用電源なんちゃらとかペイントがある道路とか、常にエヴァを意識させてくれるね。この辺もTV版にはあったけど。

もちろん巨大なメカ以外にも触れるところはある。とりあえず印象的だったのが、ミサトさんとリツコさんが乗ってたリフト。まぁ会話自体が印象的で楽しかったところもあるんだけど、剥き出しのパイプやケーブルとか、まだできてない区画というのがリアリティがある。しかも、きっと完成しないとか。ザ・ロックを思い出したのはオレだけかもしれんが、伏線になってたらいいなぁなんて(笑)。CGで描かれた電源車が大量に列を成して走っていくところも見所だと思う。CGは否定されがちだけど、こういう演出ができるから、ホントやりようだなぁと。夜だから画面が暗いこともあり、質感も判りにくくなってるしね。



今のところ、覚えてる限りで気になったのはそんなところかな。自分はメカフェチなんで、上に書いたのが全部見所。もし「なるほど」と少しでも思ってくれたのなら、そこを気にして見てほしい。何気ないリフトや自動扉なんかもしっかち作られてるから、見ていて飽きないと思う。(エレベーターもデザインが変わってましたね)
もちろんドラマパートも見所が多い。特にシンジくんとミサトさんにスポットが当たってるから、クライマックスはホントに見もの。どっちかつーと僕は、そういうところは「考えるんじゃない、感じろ!」って人間なんで、改めて書くのは苦手でして。まぁその辺はまた今度書こうか。とりあえず今回はこれでおしまい。付き合ってくれた人がいたら感謝しますぜ。